こんにちは！京都市西京区　上桂駅前にあるさくら整骨院です。

交通事故は、誰にでも遭う可能性があり、いろいろと知っておくだけで

役に立つことがたくさんあります。

今回は、以前にもお話ししている所もあるかと思いますが、

自動車保険についてのお話をしたいと思います。

自賠責保険・任意保険の基礎知識

自動車損害賠償保障制度

自動車損害賠償保障法(略して「自賠法」)は、自動車の運行による人身事故に

ついて、加害者側の損害賠償責任を強化し、被害者への損害賠償を確保するために、

原則として「自動車損害賠償責任保険(略して自賠責保険)」、または自動車損

害賠償責任共済(略して自賠責共済」) への加入を義務づけています。

 自賠責保険(強制保険)は、自動車の車種区分等に応じた保険料を保険会社に

支払い、当該契約に従い、自動車の起こした人身事故について政令で定める金額

を限度として、保険金の支払いが行われる仕組みとなっています。

責任共済は、農協(JA)および同連合会や消費生活協同組合および同連合会や

事業協同組合および同連合会などが行うものです。

 このように、自動車を所有するものは、原則として「自賠責保険」「自賠責共済」

に加入しなければなりません。

任意の自動車保険(自動車共済) 

 強制保険では全額を賠償することが困難な場合、これをカバーするのが任意保

険です。また、強制保険では物損の賠償はなされませんので、任意保険で対物保険

に加入してカバーすることになります。さらに任意保険には、自已の損害の補償

用の搭乗者保険、車両保険などがあります。  

 なお、交通事故の損害保険とは異なりますが、被害者が加入している生命保険、

傷害保険、家族補償保険、住宅総合火災保険なども、そのなかで死亡、ケガ、

入院休業などの損害を補償しているものもあります。

無保険・ひき逃げなどの政府保障

 政府において自動車損害賠償保障事業を行うことにより、自動車事故による

被害者の救済を図っています。

 無保険、ひき逃げなどの事故の場合、政府補償の制度により、補償金が支給

されます。

 また、労災では、通勤災害保護制度により、労働者が通勤途上で交通事故等に

より災害を被った場合、その被災労働者または遺族に対して、業務災害に準じて

給付を行っています。

自賠責保険と任意保険とはどう違うのか？

保険の目的からして異なる

 自動車事故が起きたとき、損害は様々な対象について発生します。

 たとえば、人間に対して損害(傷害死亡)を与える場合、これを人損(人的損害)と

呼んでいます。被害車両やその積荷、衝突地点のガードレール等の物に対して

与える損害を物損(物的損害)と呼んでいます。 

 人損をカバーする保険を対人賠償保険と呼び、物損をカバーする保険を

対物賠償保険と呼びます。

 自賠責保険と任意保険の基本的な違いは、自動車の所有者に対して、自賠責

保険への加入が自賠法によって強制されていますが、任意保険への加入は自由とさ

れている点です。

 自賠責保険は被害者に対し、法律で定めた保険金額だけは救済を受けられるように

しようとの趣旨で考えられた保険ですので、物損は含まれないのが原則です。

 つまり自賠責保険は対人賠償保険であり、原則として対物賠償保険ではないと

されているのです。ここで「 原則として」と限定しているのは、被害者のメガネ

(コンタクトレンズ含む)や着衣などは形式的には物損と考えられますが、人損に

含めて自賠責保険からも支払われるからです。

任意保険は上乗せ保険

任意保険は、言わば自賠責保険の上乗せ保険です。ただし、任意保険の場合は

人損だけでなく物損も含まれます。

 ところで、加害車両を運転していた本人に傷害、死亡が生じた場合、これは

他人に与えた損害を賠償するという問題ではなくなりますが、任意保険のうちの

搭乗者傷害保険によって支払いを受けることができます。加害車両が破損された

場合も他人に与えた物損と言えませんが、任意保険のうちの車両保険に加入して

いれば支払いを受けられます。

 任意保険は普通、対人賠償保険対物、対物賠償保険、搭乗者傷害保険、自損事故保険、

無保険車傷害保険を最初から含んで発売されることが多い (自動車総合保険という)

ようです。

 任意保険に加入すると、たいていの場合には、自動的にこれらの種類の保険が

セットされています。しかし、あなたが保険の内容を知らないでいると、結局、

請求できるはずの保険金を忘れてしまうことになります。

 また、この保険は対人賠償事故については、加害者に代わって示談をしてくれる

「示談交渉代行保険」という特色も備えています。

 自賠責保険任意保険は損害保険会社と共済組合が扱っています。いずれの保険も

基本的な考え方は同じですが、自由化により任意保険の保険料や補償内容は各社

マチマチとなります。

 車両保険は保険料が高いので、最初からセットされていることはありません。

普通は、新車や高価な乗用車について、車両保険を付けるようです。

 自賠責保険は、傷害、死亡、後遺症の各等級によって、それぞれ保険金額が

定められており、任意保険は最初の契約によって保険金額が定まります。

 被害者は実際に生じた損害を請求できますが、もしそれが保険金額を超える場

合には、保険だけではカバーしきれないので、加害者(運行供用者)に請求する

ことになります。

交通事故でお困りのことがありましたら、当院にご相談下さい。