保険会社相手に交渉するときの心構え ~後半~
こんにちは、京都市西京区上桂にあるさくら整骨院です
前回に引き続き、保険会社を相手に交渉する時の心構えについてお話します。
(前回の内容が知りたい方はこちら)
冷静に交渉する
示談交渉が始まると、具体的な金額を煮詰める前に、当事者間の感情的な行き違いから交渉が行き詰まってしまうことがあります。
被害者側にしてみれば、金額的な補償も大事ですが、まずは加害者にきちんと謝罪してほしいという気持ちがありますところが、加害者が示談交渉付の任意保険に加入していると、示談交渉には保険会社の社員だけで加害者は来ません。
保険会社の社員はお見舞いに来たわけではなく、損害賠償金をいくら支払うかの交渉に来たのですから、その態度は事務的です。
加害者側の謝罪を期待していた被害者は当てが外れ、そのため最初から感情的なしこりが残ってしまい ます。
しかも、保険会社から提示される賠償る 額は、何日入院したから慰謝料はいくら入院中の諸雑費はいくらかかっても一日1100円の割合しか出せない、葬儀費償用は60万円しか出せないなど、被害者割側が考えていた金額より、大抵は低い金額が示されます。
さらにその上、被害者にも過失があったから、3割差し引く、4割差し引く、と言われることがあります。
そのため「保険会社は血も涙もない」と言って、感情的になって口論する被害者も少なないようです。
たしかに、保険会社は損害額を激しく査定します。
低過ぎると思うこともあります。
しかし、損害賠償というものは、もともと発生した全損害を加害者に負担させるものではなく、発生した損害のうち社会常識の上で妥当な範囲内のものを賠償させる制度です。
そのことを知らないと、示談は上手く進みません。
被害者に過失があれば、その分を差し引いた金額を加害者に請求できるだけです。
被害者にせよ、加害者にせよ、自分の過失は低く見がちです。
事故原因について、第三者の立場になって、客観的に事故を見直して見ることが必要です。
示談交渉にあたっては、感情的になってはいけません。
これは被害者だけでなく、加害者にもいえることです。
感情的な対立があれば、それだけ解決に時間がかかります。
あくまで冷静に、客観的に物事を判断することが大切です。
事前の準備は怠らない
保険会社は、ある程度妥当な金額を示してくれほす。
しかし、あくまでも営利企業ですから、被害者側に特別有利な金額を支払ってくれるわけではなくなるべく低い賠償金で解決しようとします。
しかも、交渉相手は示談交渉を仕事にしている、いわば示談のプロです。
何の知識もないと、保険会社のペースで話が決まってしまいがちです。
そこで、示談交渉に入る前とか、保険会社から賠償金の呈示があったときは、弁護士会、市役所区役所などで行っている交通事故の法律相談所に出向いて、妥当な損害賠償額、つまり世間相場と、その計算方法を調べておくことです。
保険会社の言いなりにならない
ところで、保険会社の示した賠償額がいつも正しいとは限りません。その額は裁判になった場合、裁判所が判決する賠償額よりも若干低いようです。
あなたが保険会社の示した金額に納得できない場合は、示談せずに断わったらよいのです。
そして、日本弁護士連合会交通事故相談センターとか、交通事故紛争処理センターに申し出ることです。
そこでは、弁護士が無償で示談の斡旋をしてくれます。
けっして保険会社の一言いなりになる必要はありません。
当院には、交通事故専門の弁護士がいますから、気になる事や困ったことを相談することもできますし、
交通事故の症状に合わせて治療できますので、さくら整骨院に一度ご相談ください。